南極昭和基地の全景とオーロラ

昭和53年1月、白夜の昭和基地。
手前が研究棟、オレンジ色の第10居住棟、第13居住棟、
第9居住棟、一番奥が気象棟です。
居住棟の10は第10次隊で建設したことをあらわします。

左が気象棟、真ん中が第9居住棟、右が第13居住棟です。
昭和基地は平均気温-10度〜-20度。最低-42.7度を1961年
7月28日に記録しています。

ちなみに私は第13居住棟で生活しました。

★オーロラ発生のメカニズム

オーロラは南極のどこでも見れますが極点を中心としたオーロラ帯が存在し昭和基地は丁度
この真下にあり、オーロラを含めた超高層物理学の研究においては世界をリードしています。
又、発生が太陽風によるものなので、太陽黒点数に大いに関係があり、約5年周期で
発生の強弱を繰り返します。
オーロラの写真を撮るのは非常に難しく、厳寒の外に三脚でカメラを固定し待機します。上の写真
の様に色が出るのは荷電粒子が大気中まで落ちてこないと出ませんので、何時間も待ってこの
タイミングを捕らえます。色がつき始めると、花火に火がついた様に動き始めるために
どうしても
ピントがあまくなってしまいます。

オーロラの神秘

 太陽からは、電気を帯びた陽子や電子などの荷電粒子がたえず流れ出しています。この荷電粒子を「プラズマ」、その流れを「プラズマ流」と呼び、オーロラを発生させるもとになります。プラズマ流は秒速300〜500kmの高速で、密度は1cm2あたり5個の粒子がある程度で、「太陽風」と呼ばれています。磁石としての地球磁場は北極から南極へと磁力線が走る対称な形ではなく、太陽風によって大きな変形を受けています。太陽風が磁気圏とぶつかる面は、太陽風の圧力と磁気圏の磁場の圧力とがつりあうまで圧縮されますが、平均的な位置は地球の半径の10倍、約6万kmのところにあります。太陽風に吹きつけられた磁気圏は、吹き流され、太陽と反対側の地球の夜の側に流されます。磁気圏の流されている部分を「磁気圏尾部」と呼びます。この尾の長さは地球の半径の数百倍、100万km以上にも引きのばされていることが確かめられました。
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晴海埠頭からオーストラリアまでへ
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