晴海埠頭出発よりオーストラリアまで
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昭和52年11月25日11:00快晴。
東京晴海埠頭から南極観測船「ふじ」は出航を迎えます。
全ての準備を終えて、親戚、会社関係、友人が送迎に来て
くれました。これから1年4ヶ月のお別れとなります。
船の中では、越冬隊員は特に仕事はありません。
これから一緒に越冬する隊員とのコミュニケーションをとる
大事な時間となります。船内には「テアトルふじ」と言って
食堂を使って映画上映もあります。
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船内の様子
12月10日西オーストラリアのフリーマントル港に入港しました。すぐ隣にパースの大都市があります。約2週間ぶりの
大地でした。出発した日本は冬でしたが、こちらは逆の夏です。気温も高く、スワンビールの美味しさを堪能しました。
ふじは12月17日出航まで最後の物資補給を行います。隊員はこの間、自由行動が認められ、隣のパースへ見学に出かけました。
パースでは駐在日本人会による歓迎会も開催されました。
パースの市街地を望む。
赤道を通過する際、
海の神様に鍵を開けてもらう為に、赤道祭が行われます。隊員及びふじの
乗組員が持ち前の芸を披露する時です。我々も
優勝を狙って、かなり練習をした事が思い出されます。
ふじは海上自衛隊の
護衛艦です。12月上旬大平洋海戦でなくなられた人を慰める為に、海に花輪を
捧げます。「海ゆかば〜」
が吹奏されて、とても感動
しました。
出発前に家族関係は船内を見学出来ます。
たけし、みっこもこんな
に小さかったね。